自動車整備士の将来性

自動車整備士の将来性についてまとめました。IT化やAIによる自動運転技術など次世代自動車の登場によって、整備士の仕事は変化しています。車の需要が減っているといわれますが、これまでとは違う新しいスキルの整備士が早急に求められています。

整備士の仕事に今後与えうる影響

自動車のIT化で整備士の仕事内容が変化していく

これからの自動車は、自動運転機能、衝突回避ブレーキアシスト装置、車線維持支援などのIT化・コンピュータ化がさらに進んでいくと考えられ、これに伴い自動車整備士の仕事内容も変化していくでしょう。

これからは車の傷やへこみを直す仕事は減り、先進のIT知識が求められます。また、これまで2級自動車整備士の資格があれば、ほとんどの整備業務に対応することができましたが、次世代自動車の整備には、2級以上のスキルが求められます。新たな技術に対応するには、自動車整備士の人材育成が早急に求められるでしょう。

外国人の整備士採用でグローバル化

自動車整備士の人手不足解消のために、外国人の整備士を積極的に採用する企業が見られます。トヨタや日産、ホンダなど日本の自動車整備の技術は高いため、発展途上国では日本の整備士を目指す外国人も増えており、日本の整備工場が外国人を受け入れています。

国内の整備士工場にもグローバル化の波が来ていることから、これからの自動車整備士は外国人の整備士と一緒に働く機会が増えていくでしょう。

カーシェアリングの普及で修理の依頼が減る

近年日本でもカーシェアリングが増えており、車の販売台数が減少していくことは避けられない事実です。カーシェアリングが普及すると、個人から車の修理・整備の依頼が減ると予想されます。

また、自動運転機能の普及で多くの人は車を自分で運転する必要がなくなる便利な時代です。これまでの自動車とは機能が大きく変わるので、整備士の仕事内容も変わるでしょう。自動運転機能が搭載されたカーシェアリングの車で、少ない車に高度な整備技術が求められます。

自動車整備士の仕事はなくなる?今後の需要は?

少子化と若者の車離れで将来的に個人の自動車保有台数は減ると予想されています。

そして自動車の所有者が減るので、将来は整備工場も減ると見込まれます。さらに、ハイブリッドカーや電気自動車の登場により、従来の整備士の仕事は機械に代行されることも分かっています。

しかし、その一方でITの先進技術を身につけた自動車整備士の需要は急速に高まり、高い技術力を身に付けた自動車整備士のニーズは高まっていくでしょう。今後は、先進技術の整備に対応できない自動車整備業は縮小することが考えられます。

これからの整備士に求められる技術

自動車のIT化やAI化にともない、自動車整備士には自動運転や電気自動車など、次世代車に対応できる整備士が必要とされています。

自動運転の電子制御システムには、衝突回避ブレーキアシスト装置や車線維持支援などの新しい技術が搭載されているため、整備士もこれまでとは違う種類の車をコントロールしていくことになります。

そして排ガス規制やCO2削減など、これまで以上に環境に配慮した整備が必要になり、社会的に大きな責任を果たすエンジニアとして活躍していくでしょう。

整備士としてキャリアアップするために必要なこと

これから整備士がキャリアアップしていくためには、自動車技術の進歩や変化に対応できることが求められます。

ハイブリッド車や電気自動車など次世代自動車の整備には、2級以上の知識と技術が必要に。新しいスキルを備えた整備士は、整備工場だけではなく、IT企業でも需要が高いため、整備士の活躍する職場は増えていくことが予想されます。

これからの整備士は常に向上心を持って、幅広い知識と修理技術を身につけることにより、キャリアアップの可能性が広がっていくでしょう。

まとめ

自動車技術が進歩すると、整備士も新しい修理技術を身に付けることが求められます。若者の車離れやカーシェアリングで車を持つ人が減ったように感じますが、ITの先進技術を身につけた自動車整備士の需要は急速に高まっていることは事実です。将来はより幅広い知識と技術を持った整備士が求められるでしょう。

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