女性でも自動車整備士になれる?
女性も自動車整備士に興味がある人がいるのではないでしょうか。そんな人のために、ここでは女性自動車整備士について詳しく解説します。女性が職場を選ぶ注意点についても触れているので参考にしてください。数は少ないけれど、実際に女性の整備士はいます。
女性自動車整備士の割合
女性の自動車整備士は少ないながら存在します。平成27年度の「日本自動車整備振興会連合会」の調査によると、自動車整備工場で働く女性の割合は全体の4.2%で、そのうち自動車整備士の資格を取得して働く女性は3.1%という結果でした。
整備工場で働く女性は事務などが主で、女性整備士の数はまだまだ少ないのが現状のようです。しかし、自動車整備士の国家資格を取得するのに性別は関係なく、望めば女性でも資格を取り整備の専門家として就職することが可能です。
また、整備工場の現場は機械化やデジタル化が進んでいることから、力仕事が減っているため、男性しかできない仕事ではなくなっています。男性の仕事というイメージのある自動車整備士ですが、女性でも整備士として働くチャンスは十分にあるといえるでしょう。
女性だからこそ活躍できる
理由
丁寧に作業を進めることができるから
男性に比べて女性は丁寧で気配り上手なところがあるとされています。
自動車整備は大型機械を扱うだけに安全管理が求められ、細かい気配りが求められる現場です。また検査においてもパーツ分解やエンジン検査など、細心の注意が必要な作業が多くあります。
さらに近年は軽自動車や小型自動車の割合が増えているため、昔より小さいパーツを扱う機会が多くなっています。だからこそ、女性にしかできない繊細で細やかな気配りのある仕事が武器になり、丁寧に作業を進める姿勢は現場で重宝されるようになってきています。
接客スキルやコミュニケーション能力が高い人が多いから
自動車整備士に限りませんが、女性はコミュニケーション能力が高く、接客スキルに長けている人が多いことが特性として挙げられます。
整備工場でもコミュニケーションは大切で重要視されています。クライアントから直接要望を伝えられることがあり、希望を聞き取りそれに応える仕事を行うことが求められます。
このことから、これまで接客業や販売業を行ってきた女性は、それまで培ってきたコミュニケーションスキルを整備の世界でも活かすことができるでしょう。
職場選びの注意点
女性ならではの設備が整っているか
女性が自動車整備士として職場を選ぶにあたり、トイレや更衣室が女性専用であるかどうかは、安心して働けるかどうかの注意点です。他にも女性だけのシャワールームが完備されていると、暑い夏や残業が続く期間も快適に整備の仕事に打ち込めるでしょう。
エアコンがあるかどうかは女性にも男性にも職場選びにおいて重要で、ない工場だと夏や冬の疲労が大きく作業効率も悪くなるでしょう。こういった快適に仕事ができる設備に注目すると、実際に整備士として働く際の居心地が変わってきます。
産休・育休の取りやすさがあり柔軟な勤務時間であるか
他の仕事にも共通していることですが、産休や育休の取りやすさや復帰のしやすさは女性にとって長く働いていけるかどうかのポイントです。また家族の用事で早退したり、子どもの病気で休みたいという場合は、柔軟な勤務時間制度であると働きやすくなるでしょう。
しかし、自動車整備業界ではこういった女性のための福利厚生制度がまだ整っていないのが現状です。待遇が良いとされるディーラーでも、残業や休日出勤があたりまえのように行われているので、民間の整備工場では難しい状況といえるでしょう。
しかし女性の登用を積極的に行う整備工場であれば、独自の制度を設けていることもあるので、女性が実際に働くにあたり必要と思う制度についてチェックしてみることをおすすめします。
まとめ
男性の仕事というイメージのある自動車整備士ですが、近年は女性も進出している分野です。大型設備や作業のデジタル化で力仕事はそれほど重要ではなく、お客さんとのコミュニケーションスキルが重視されるようになりました。
実際に職場を選ぶ際は、女性が長期に働きやすいかをポイントに、様々な整備工場を探してみましょう。
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