大型トラック整備士とは
このページでは、大型トラック整備士の仕事内容や、大型トラック整備士になるための方法などをまとめました。大型トラック好きで整備士を目指している方は、ぜひ参考にしてください。
トラック整備士の仕事内容
大型トラック整備士とは、バスやトラックなどの大型車をメインに車両整備を行う自動車整備士のことを言います。仕事内容として、大型車の整備点検や定期点検(車検)がメインで、そして万が一車両に故障や不調が認められた場合には、問題箇所の修理も行います。
大型車の整備・点検は、タイヤの空気圧や亀裂・損傷・摩耗のチェックや足回り、各種液体(ブレーキ液・エンジンオイルなど)の量の確認など多岐にわたり、1台だけで3〜4時間程度、車検にもなれば8時間近くかかるのが一般的です。
というのも、大型車の多くは事業用であり、稼働率が高く走行距離も多いという特徴があります。また、大型車は物流ビジネスを支える存在でもあるため、それを裏から支える大型トラック整備士は、非常に重要な役割を担っているプロだとも言えるでしょう。
トラック整備士に必要な資格
大型トラック整備士として活動するためには、国家資格である「2級ジーゼル自動車整備士」を取得しているのが理想です。が、「3級自動車整備士(ガソリン/ジーゼル)」や「2級ガソリン自動車整備士」の資格を保有していれば、ある程度はジーゼル(ディーゼル)車の整備も行えます(ただし制限あり)。
また、運送会社で大型車の整備士として働く場合は、「整備管理者」を任されることもあります。これは、会社が運送業の許可を得るために、営業所ごとに常勤の整備管理者を1人以上立てないといけないためです。整備管理者になるには、1〜3級の自動車整備士資格を保有し、かつ自動車整備の実務経験2年以上、さらには運輸支局で実施される選任前講習を修了する必要があります。
トラック整備士の給与
大型トラック整備士は、普通車の整備士と比べると高めの傾向にあると言われています。大型車の整備は、普通車の整備と比べて一つひとつが重労働。かつチェック項目も多いことから、時期によっては点検作業が長引き、残業しなければならない場面も少なくありません。しかし、その分が給料という形で反映されているのです。
近年はネットショッピングなどの普及により、物流ビジネスを下支えする大型車の需要が高まっています。そのため、大型車を整備できる「大型トラック整備士」という仕事は、将来性のある安定した仕事だと言えるでしょう。
残業は多めだが、年間休日は多め
大型トラック整備士は、時期によっては残業続きになる一方、年間休日が多いと言われています。しっかり休んだり、家族と出かけたりなど、プライベートを大切に、出勤日とのメリハリを付けた働き方を選択しやすいのも、大型トラック整備士ならではのメリットだと言えるでしょう。
トラック整備士に向いている人
トラックやバスなどの大型車が好き、車いじりに興味があるという方であれば、大型トラック整備士に向いている人だと言えるでしょう。さらに、大型自動車免許を持っている方やトラックドライバー・バス運転手としての実務経験がある方など、大型車の基本的知識がある方であれば、就職活動を有利に進めることができるでしょう。