【エリア別】自動車整備士求人まとめ
求人を探す前にチェック!自動車整備士コラム
自動車整備士は世の中に
欠かせない仕事!なのに…
欠かせない仕事!なのに…
間接的に人の命を預かる自動車整備士は、カードクターとも呼ばれるほど、責任に重みがある仕事。電気自動車や水素自動車など、従来のガソリン車には留まらない車が市場に普及することで、整備士が求められる技術は複雑化し、専門性は更に高まると予想されます。それに伴い、自動車整備士は今後ますます必要とされるとみてよいでしょう。
しかし需要と反して、常に人材不足が叫ばれています。令和2年雇用動向調査結果によると、自動車整備士は全体で2番目に離職率が高い産業に。(自動車整備士はサービス業(他に分類されないもの)に分類します)
つまり、せっかく国家資格を取得しても、辞めてしまう人も高確率で存在します。なぜこのような状況になっているのか。
以下で、自動車整備士業界の実情を伝えながらも、着実に整備士としてのキャリアを積んでいくための方法を紹介します。
正しく知っておきたい、
自動車整備業界の「今」
自動車整備業界の「今」
- 自動車整備士の専門学校への入学者数はここ数年まで右肩下がりが続き、2019年には入学定員12147人に対し、入学者数が8079人と、およそ4000人の定員割れという状況でした。
また、2021年度の整備業の有効求人倍率は4.58倍と、全職種平均の1.13倍と大きく乖離しています。 -
今後ますます必要とされるのに、自動車整備士の成り手が減る一方なのは、過酷な労働環境や責任の重さに、待遇が見合っていないことが大きな要因です。
自動車整備士の本音を調査したアンケートでも 「自動車整備士業界の良くないと思うところ」の回答として多かったのは「給与が低い」「体力的に厳しい」でした。「車が好き」という気持ちだけでは続けるのが難しい現実が未だにあるようです。
どんな改善策が取られている?
- 待遇改善の動きが取られていないわけではありません。厚生労働省の賃金構造基本統計調査を基に、月給と賞与を単純計算すると、自動車整備士の平均年収は平成21年度の388.3万円から平成30年度は426.7万円と、10年間でおよそ35万円以上アップしています。
ただ、全産業の平均年収(平成30年度)である496.3万円と比べると、まだまだ低めですが、少しずつ改善はされていると言えるのではないでしょうか。 -
また、2027年度には自動車整備士の資格制度が一部改正されます。内燃機関の種類などで細かく分かれていた資格を集約し、1級整備士試験に義務付けられていた口述試験も廃止するなど、受験のハードルを引き下げて人材を確保することが狙いです。
他にも、国土交通省が自動車業界の16団体で構成される「自動車整備人材確保・育成推進協議会」と共に、国の高校を訪れ、整備士の仕事をPRする活動を積極的に行うなど、国を挙げて整備士不足解決に向けた動きが進んでいる状況です。
転職して終わりではない。
これからの自動車整備士に
求められることは?
これからの自動車整備士に
求められることは?
- 業界全体で危機感を覚え、苦肉の策が取られているものの、自動車整備業界の課題はすぐに改善するとは限りません。
加えて、電気自動車はじめ、プラグインハイブリッド車や水素自動車など、「次世代自動車」と呼ばれる新技術を駆使した車が続々と市場に登場しています。自動運転技術も近いうちに実用化されるでしょうが、整備や点検・メンテナンスはどれだけ技術が発達しても常に必要なため、整備士の仕事がなくなることはないでしょう。 - 自動車整備士が求められる状況は続きますが、従来のような点検整備・修理技術と併せて、次世代自動車に対応したITやコンピュータ知識も学ぶ必要があります。 新しい機能をメンテナンスできる知識やスキルを持った整備士のニーズは今後確実に高まるので、業務範囲を広げてより高度な専門性を身に着ければ、他の整備士と差別化を図れるだけでなく、独自のキャリアを築けるはずです。
今後を見据えた、自動車整備士の「本質的成功」はコレだ
- 求められる技術レベルは右肩上がり、成り手の数は右肩下がりの状況で懸念されることは、 例え自動車整備士になったとしても、 とても一人ではこなせないような業務量を任されて体調を崩したり、 続けたくても続けられない労働環境に追いやられることです。
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長い時間と膨大な勉強を重ねて取得した自動車整備士資格を
今後のキャリアに活かすのであれば、当然ですが、地に足をつけて働き、新しい技術を学び続けることが欠かせません。
そのため、自動車整備士になるにあたっては、 スキルを磨き続けられる働きやすい環境に身を置くことが 何よりも大切と言えます。
ある程度責任に見合った待遇と、快適な労働環境と、適切な労働時間が揃ってはじめて、人はワークライフバランスを保つことができます。 働きやすさも重視することで、自動車の新たな知識をインプットする余裕が生まれ、結果的に整備士としてのキャリアアップに繋がるでしょう。